私のクリエーション印象派は、印象派NÉO「ピノキオの偉烈」で30年を迎えます。1993年にひとり舞台でスタートした印象派は、東京都現代美術館公演「イントランジット」からNÉOとして再スタートし、MNTのメンバーと創るダンスシアターに変化して来ました。作品創りのテーマとして、世界共通である童話をモチーフにし、その簡素な物語は私に想像力を与え、原作から離れていけば行く程本当に伝えたい事に近づくことに気づきました。MNTとのワークショップで身体的な潜在言語を発見し、組織化しています。今回は土屋太鳳さんをプリンシパルとして迎えての作品創りです。ご期待ください。
演出 夏木マリ
夏木マリさんに初めてお会いした日から、私は人生の節目の扉の前に立つと、マリさんの顔を思い浮かべます。もしかしたらあの瞬間すでに『ピノキオ』はこの世のどこかに生まれていて、少しずつ私に近づいていたのかもしれません。初めてのワークショップから思わぬ月日が経ちましたが、『試される時は、新しい挑戦が出来る時』と微笑むマリさんは表現界の太陽です。追いかけ導かれ、今の私にしか出来ない表現を届けたいと思います。
女優 土屋太鳳
子供ごころを失わずいつも新鮮に生きたいと感じますが子供に読み聞かせる童話は、大人こそが読まなければいけないバイブル。そんな思いで【印象派NÉO】では過去「わたしたちの赤ずきん」「灰かぶりのシンデレラ」「不思議の国の白雪姫」と作品を上演してきました。主人公が主役とは限らない、童話の残酷性と現代社会を演出コンセプトに今作も童話を題材にした作品を上演します。